3級商業簿記 2.7.1 期中取引 掛け取引(クレジット取引含む)  

本日は、掛け取引について執筆していきます。

 

掛け取引とは

掛け取引・・・商品売買の際、代金の受け払いを後日行う取引を指す。 身近な例として、ツケ払いが該当する。

掛け取引を説明した図である。

 

クレジット売掛金とは

クレジット売掛金・・・クレジット会社より代金を後日受け取る権利を指す。

得意先が売上代金をクレジットカードで決済することで発生する。

通常の掛け取引と違う点は、決済代金の数%を手数料として、カード会社に支払う必要があることである。

クレジットカード取引の仕組みを下記に示す。

 

掛け取引に関する仕訳 

掛け取引にて売り上げが発生したとき。

 売り上げが発生した時は、商品代金を後日受け取る権利である売掛金が発生する。よって、売掛金勘定(資産の勘定)を使用し、処理する。

例1  商品¥500,000を売り上げ、代金は掛けとした。          

(借方)売掛金 500,000

    (資産の増加) 

   (貸方) 売上 500,000

       (収益の発生)

 

例2 例1の売掛金を現金にて受け取った。

(借方)現金 500,000

    (資産の増加)

   (貸方) 売掛金 500,000

              (資産の減少)

 

掛け取引にて商品を仕入れたとき

・商品を仕入れた場合は、商品代金を後日支払う義務である買掛金が発生する。よって、買掛金勘定(負債の勘定)を使用し、処理する。

例1  商品¥500,000を仕入れ、代金は掛けとした。

(借方) 仕入 500,000

    (費用の発生) 

   (貸方) 買掛金 500,000

              (負債の増加)

 

例2 例1の買掛金を現金にて支払った。

(借方) 買掛金 500,000

    (負債の減少)

    (貸方) 現金  500,000

              (資産の減少)

 

クレジット売掛金に関する仕訳

クレジット売掛金が発生した場合

クレジット売掛金が発生した場合、クレジット売掛金(資産の勘定)を使用し、処理する。

「クレジットカード払いの仕組み」①・②を指している。

例:商品¥100,000を売り上げ、代金はクレジットカード払いにて支払われた。

(借方)クレジット売掛金 100,000

   (資産の増加)  

  (貸方) 売上 100,000

     (収益の発生) 

 

クレジット売掛金が決済された場合。

「クレジットカード払いの仕組み」④を指している。

クレジット売掛金¥100,000が、売掛金の2%が手数料として差し引かれ、当座預金口座へ振り込まれた

(借方)当座預金 98,000   

   (資産の増加)    

    支払手数料 2,000  

   (費用の発生) 

(貸方) クレジット売掛金 100,000

(資産の減少)

 

以上、掛け取引(クレジット売掛金を含む)について取り上げました。

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