3級商業簿記 2.8.2 期中取引 手形取引 (手形の裏書譲渡・割引)

今回は下記の事柄について執筆していきます。

・手形の裏書譲渡

・手形の割引

  

裏書譲渡とは

裏書譲渡・・・商品の仕入れ代金等の支払いのため、手形の裏面に裏書し、満期日前に仕入先等へ手形債権を譲渡すること。

要約すると、他人振り出しの手形を相手方に譲渡することである。

 

裏書譲渡の流れは、下記の図のとおりである。

 

手形割引とは

手形割引・・・受け取った手形を、満期日前に銀行で現金などに換金すること。

目的は、満期日前にお金が必要になったこと などである。

換金額は手形の額面より、換金日〜満期日までの利息額(割引料という)を差し引いた額である。 

 

手形割引の仕組みは、下記図のとおりである。

 

裏書譲渡に関する仕訳

手形を裏書譲渡したとき

手形を裏書譲渡したときは、手形債権を消滅させる。

例:竹内商店は商品¥300.000を仕入れ、代金は村上商店より受け取った手形を裏書譲渡し、支払った。

(借方) 仕入 300,000

    (費用の発生)

  (貸方) 受取手形 300,000

      (資産の減少)

 

手形を譲り受けたとき

手形を譲り受けたときは、手形債権を発生させる。

例:千住商店は商品¥300.000を松戸商店へ売り上げ、代金は全額手形を譲り受けた。

(借方) 受取手形 300,000

    (資産の発生)

  (貸方) 売上 300,000

      (収益の発生)

 

手形割引に関する仕訳

手形割引時の割引料は、手形売却損(費用の勘定)で処理する。その他は、受取手形が減少するときの取引と同じである。

例:札幌商店より受け取った手形¥300,000について、満期日前に取引銀行にて割引を行い、割引料¥3,000を差し引かれた残額は当座預金に預け入れた。

(借方) 当座預金 297,000

    (資産の増加)

  (貸方) 受取手形 300,000

      (資産の減少)

      手形売却損 3,000

      (費用の勘定)

 

以上、手形の裏書譲渡と割引について取り上げました。

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