3級商業簿記 2.10 期中取引 有価証券取引

みなさん、こんばんは。

本日は、有価証券取引について執筆していきます。

  

有価証券とは

有価証券・・・金銭的な価値がある証券をいう。
主に株式・社債・公債がある。

株式・・・株式会社が資本を調達するために発行する。
株式の保有数に応じ配当金をうけとることができる。

社債・・・株式会社などが市場より長期の資金を借りるために発行する。
社債の保有により定期的に利息を受けとることができる。

公債・・・国や地方公共団体が財政上の収入を補うために発行する。
国が発行するものは国債、地方公共団体が発行するものは地方債という。
公債の保有により定期的に利息を受けとることができる。

また、有価証券には、下記の2種類に分けられる

売買目的有価証券・・・売買を目的として所有する。

投資有価証券・・・会社の経営権を支配する目的などで所有する。

ここでは、売買目的有価証券について取り上げる。

 

売買目的有価証券を取得したとき

売買目的有価証券を取得したときは、売買目的有価証券(資産の勘定)を使用し処理する。
また、売買目的有価証券を取得した際にかかった手数料等は、取得原価に含める。

例1  伊藤商店は、売買を目的として高橋商事株式会社の株式10株(1株あたり単価¥10,000)を取得し、代金は取得手数料¥5,000とともに小切手を振り出し支払った。

(借方)売買目的有価証券 105,000

   (資産の増加)

  (貸方)当座預金 105,000

      (資産の減少)

売買目的有価証券の取得金額は、株式(¥10,000×10株)+取得手数料¥5,000=¥105,000となる。

例2 高崎商店は、売買を目的として新潟物産株式会社の社債¥600,000を額面¥100あたり¥98で取得し、代金は小切手を振り出し支払った。

(借方)売買目的有価証券 588,000

    (資産の増加)

   (貸方)当座預金 588,000

      (資産の減少)  

額面¥100あたり¥98で取得
→¥100の社債を¥98で取得するという意味である。

売買目的有価証券の取得金額は、¥600,000×98÷100=¥588,000 
となる。

 

売買目的有価証券を売却した時  

売却額が取得原価を上回る場合
(売却額>取得原価)

上回った分を有価証券売却益(収益の勘定)で処理する。  

 

売却額が取得原価を下回る場合
(売却額<取得原価)

下回った分を有価証券売却損(費用の勘定)で処理する。

例1 伊藤商店は、売買を目的として保有していた高橋商事株式会社の株式10株(1株あたり取得単価¥10,500)を売却し、代金¥107,000は小切手にて受け取った。

(借方)現金 107,000

   (資産の増加)

  (貸方)
   売買目的有価証券 105,000

   (資産の減少)

   有価証券売却益     2,000

   (収益の発生)

 

例2 高崎商店は、売買を目的として保有していた新潟物産株式会社の社債(¥600,000分を額面¥100あたり¥98で取得)を、額面¥100あたり¥97ですべて売却し、代金は小切手にて受け取った。

(借方)現金  582,000

   (資産の増加)

    有価証券売却損 6,000

   (費用の勘定)

 (貸方)
  売買目的有価証券 588,000

    (資産の減少)

以上、売買目的有価証券について取り上げました。

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