現金の流れをどうやって把握するのか

みなさん、こんばんは。

本日は、現金の流れをどうやって把握するのか について、取り上げます。

 

現金の流れが大事な理由

現金の流れが大事な理由は、現金がなくなると、倒産へ直結するためである。

たとえ、利益が多くても、現金の受け取りよりも早く、支払いがある場合、
運転資金が不足し、倒産してしまうためである。

これに関しては、キャッシュフローの内容を分析することで、把握することができる。

 

キャッシュフローとは

キャッシュフロー・・・現金(キャッシュ)の流れ(フロー)をいう。

キャッシュフローにて把握すべき項目は、以下の通りである。

 

A 営業活動によるキャッシュフロー

商品の仕入れ、経費の支払い、商品の売り上げ といった資金の出入りをいう。
つまり、本業による稼ぎを表している。

営業活動によるキャッシュフローは、常にプラスであることが基本である。
マイナスである場合、以下の問題があることが想定される。

・受取手形・売掛金など、代金の回収が遅れている。

代金の回収が遅れていると、費用の支払期日が先に来てしまい、収支がマイナスとなってしまう。

 

・商品の在庫(棚卸資産)を多く抱えている。

これは、商品が外部へ売り渡されず、自社にとどまっている状態である。
自社にとどまっている期間が長くなると、不良在庫となる。

不良在庫となった場合、換金性は悪くなり、資金が入らないという悪循環となる。

 

B 投資活動によるキャッシュフロー

土地・建物・機械などの固定資産の導入、のように、資本の導入に対するお金の動きをいう。
簡単に表すと、設備投資によるお金の動きをいう。

金額がプラス→固定資産を売却等したために、現金が発生している。

金額がマイナス→固定資産を導入したために、現金が出ていく。 

よって、マイナスの場合でも、積極的に設備投資をおこなっているときであれば、直ちに悪いということではない。

 

C 財務活動によるキャッシュフロー

これは、資金の借入、株式の発行、配当金の支給などによるお金の動きをいう。
簡単に言うと、資金を集める活動によって得られた、お金の動きともいえる。

金額がプラス→増資による払い込み、借入金の増加といったことがあげられる。

金額がマイナス→借入金の返済、自己株式の取得 といったことがあげられる。

※ 自己株式・・・自社が発行している株式を買い戻すことをいう。
別名、金庫株とも呼ばれている。

設備投資など、明確な目的があり、金額がプラスとなっていれば良いと言える。

しかし、借入金に関しては、返済する必要があるため、少ないに越したことはないと言える。

なお、財務活動によるキャッシュフローは、プラスであるが、営業活動によるキャッシュフローがマイナスである場合は、注意が必要である。

なぜなら、運転資金資金が不足し、穴埋めのために借り入れをおこなっている場合があるためである。

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コメント

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