第1回 日商簿記模擬試験 2級

本日は、第1回 日商簿記模擬試験(2級)について取り上げました。

第1問(20点)

次の各取引について仕訳しなさい。ただし勘定科目は、各取引の下の勘定科目から最も適当と思われるものを選び、 記号で解答すること。

1 道枝商会株式会社は、商品500個 @$10で仕入れ、代金は45日後に支払うこととした。
この時点の為替は、1$あたり¥125である。なお、商品売買の処理は、売上原価対立法を採用している。

ア. 未払金 イ. 商品 ウ. 買掛金
エ. 仕入 オ. 売上 カ. 売上原価
キ. 現金

 

2 糸賀産業株式会社は、橋本産業株式会社の発行済株式の70%を¥22,000,000で取得し、子会社化した。取得代金は小切手を振り出して支払った。なお、橋本産業株式会社の諸資産は¥50,000,000、諸負債は¥20,000,000である。

ア. 当座預金 イ. のれん
ウ. 子会社株式 エ. 諸資産
オ. 諸負債 カ. 非支配株主持分
キ. 現金

 

3 高森物産株式会社は、設立に当たり株式100株 @¥5,000を発行し、払込金は全額当座預金とした。なお、会社法にて規定する最低額を資本金とする。なお、株式交付に関する手数料¥50,000は、現金にて支払った。

ア. 当座預金 イ. 資本金 ウ. 創立費
エ. 開業費 オ. 株式交付費
カ. 資本準備金 キ. 現金

 

4 西畑株式会社(決算日3月31日)は、○7年9月30日に備品Aを除却した。なお、この備品の価値は¥30,000と見積もられた。備品Aに関するデータは下記のとおりである。

・取得原価:¥1,000,000
・取得日:○1年4月1日
・残存価額:¥1
・耐用年数:10年
・計算方法:200%定率法
(保証率:0.04448 改定償却率:0.250)
・記帳法:間接法

ア. 備品 イ. 減価償却累計額
ウ. 固定資産除却損 エ. 減価償却費
オ. 貯蔵品 カ. 現金 
キ. 固定資産廃棄損

 

5 谷崎株式会社は税務会計にて、損気不算入額が¥5,000あることが判明した。この損金不算入項目は一時差異であるため、税効果会計を適用し、適切な処理を行う。

ア. 繰延税金資産 イ. 繰延税金負債
ウ. 法人税等 エ. 法人税等調整額
オ. 租税公課 カ. 売上 キ. 仕入

解答用紙

 

第2問(20 点)

月末にあたり、取引銀行より入手した当座預金残高証明書を確認したところ、当座預金勘定残高と不一致であったため確認したところ、以下の事実が判明した。

1 現金¥200,000 を当座預金口座へ預け入れたが、時間外のため、銀行での処理は翌日であることがわかった。

2 買掛金¥150,000 支払いのため小切手を振り出したが、金庫に保管されたままであった。

3 商品を売り上げ、代金¥250,000 を小切手で受け取り、取引銀行へ取り立てを依頼していたが、まだ取り立てが行われていなかった。

問1 不一致に関する項目の仕訳を示しなさい。
ただし勘定科目は、下記より最も適当と思われるものを選び、記号で解答すること。

ア. 買掛金 イ. 売掛金 ウ. 現金
エ. 当座預金 オ. 仕入 カ. 売上 
キ. 仕訳不要

問2 解答欄の銀行勘定調整表を完成させなさい。

解答用紙

 

第3問(20点)

次の決算整理前残高試算表をもとに、解答欄の損益計算書を完成させなさい。

決算整理前残高試算表

決算整理事項等

1 売掛金¥500,000を小切手にて受け取っていたが、未記帳であった。

2 現金過不足は、消耗品の購入代金であることが判明した。

3 期末商品に関するデータは、下記のとおりである。

数量 1,000個(帳簿残高)
   980個(実地有高)
帳簿単価 ¥101/個
実地売却価額 ¥100/個

なお、棚卸減耗損と商品評価損は売上原価の内訳項目とする。 

4 以下の債権に対して、貸倒引当金を差額補充法にて設定する。
なお、決算整理前残高試算表の貸倒引当金は、一般債権に対するものである。

売上債権:一律5%
貸付金:50%(貸倒懸念債権と判断したため。)

5 固定資産の減価償却費を、間接法にて下記の通り計上する。

建物:耐用年数30年、定額法、残存価額¥1

備品:耐用年数5年、200%定率法、残存価額¥1、保証率0.10800、改定償却率1.000

なお、備品のうち¥100,000は、○3年10月1日に導入したものである。

6 受取家賃は、毎年10月1日に向こう1年分を受け取っている。家賃の未経過分を繰り延べる。

7 消耗品の使用高は¥50,000である。

8 満期保有目的債券は、○2年4月1日に額面¥200,000を、¥100あたり¥96で購入したものであり、満期日は○7年3月31日である。よって、額面価額と購入価額の差額を償却原価法(定額法)にて計上する。

9 税引前当期純利益の35%を法人税・住民税及び事業税として計上する。
なお、税務会計上、益金算入項目とされた金額が¥10,000ある。
税効果会計を適用し、適切な処理を行う。

解答用紙

 

第4 問(28 点)

(1)(12 点)
次の一連の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は各取引の下の勘定科目から最も適当と思われるものを選び、記号で解答すること。
材料の払出単価は、先入先出法にて算出すること。

1 材料を100kg @¥150/kg を仕入れ、代金は掛けとした。
なお、月初の材料有高は50kg @¥145/kg であった。

ア. 材料 イ. 製造間接費 ウ. 売掛金 
エ. 買掛金 オ. 仕掛品 カ. 製品 
キ. 売上原価

 

2 材料120kg を製品A 製造のために使用した。
なお、材料の払い出し単価は予定価格にて算出しており、@¥148/kg である。

ア. 材料 イ. 製造間接費 ウ. 売掛金 エ. 買掛金 オ. 仕掛品 カ. 製品 
キ. 売上原価

 

3 当月の材料消費価格差異を計上する。なお、棚卸減耗損は無かった。

ア. 材料 イ. 材料消費価格差異 
ウ. 棚卸減耗損  エ. 製造間接費 
オ. 仕掛品 カ. 製品 キ. 売上原価

 

(2)(16 点)
佐久間工業株式会社では、単純総合原価計算を採用している。
資料をもとに単純総合原価計算表を完成させなさい。

資料
1 生産データ
月初仕掛品数量 50 個(70%)
当月投入数量  200 個
  小計  250 個
月末仕掛品数量 30 個(50%)
完成品 220 個

※( )内は加工進捗度を示している


2 月初仕掛品原価
材料費:¥500,000
加工費:¥700,000

3 当月投入金額
材料費:¥2,000,000
加工費:¥5,000,000

4 備考
・材料は、工程の始点ですべて投入している。
・払出単価の算出は、先入先出法を採用する。

解答用紙

 

第5 問(12 点)

船引製作所は、直接原価計算を採用しており、売上目標の計画を立てている。資料をもとに、以下の問いに答えなさい。

資料
7 月の損益計算書(直接原価計算)の金額
・売上高:¥10,000,000
・変動費:¥6,000,000
・固定費:¥3,000,000

問1 損益分岐点売上高を答えなさい。

問2 変動費率を答えなさい。

問3 情勢の変化で、8 月以後の固定費が20%アップすることが判明した。
7 月と同等の営業利益を出すための売上高を答えなさい。

解答用紙

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