本日は、工業簿記の基礎について、説明していきます。
工業簿記とは
工業簿記
工場を対象とした簿記をいう。
→製造業を対象とした簿記である。
商業簿記と工業簿記の違い
商業簿記
一般的な売買取引で用いられる。
取引の例として、3,000円で仕入れた商品を7,000円で売り上げる といったものがあげられる。
工業簿記
工場で生産した製品の原価を把握するために用いられる。
取引の例として、製品Aを製造したときの原価はいくらか といったものに使われる。
レトルトカレーを例に取り上げる。
商業簿記
商品化されているレトルトカレーを仕入・販売する会社が採用する。
工業簿記
レトルトカレー自体を製造する会社が採用する。
原価の構成
原価の3要素
工業簿記の要素のひとつに、原価の3要素がある。
A 材料費
製品の元となる原料などの費用をいう。
B 労務費
製品を作る従業員等の人件費などをいう。
C 経費
製品の加工などを外部に委託する費用や光熱費などをいう。
また、原価の3要素で取り上げた費用は、下記のように分類できる。
A 直接費用
特定の製品を作るために直接かかった費用をいう。
B 間接費用
企業内の製品を作る際に付随する費用をいう。
→定めた基準を元に製品ごとに費用が配分される。
以上、工業簿記の基礎について取り上げました。
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