2級工業簿記 1.1 工業簿記の基礎

本日は、工業簿記の基礎について、説明していきます。

 

工業簿記とは

工業簿記

工場を対象とした簿記をいう。
→製造業を対象とした簿記である。

商業簿記と工業簿記の違い

商業簿記

一般的な売買取引で用いられる。

取引の例として、3,000円で仕入れた商品を7,000円で売り上げる といったものがあげられる。 

工業簿記

工場で生産した製品の原価を把握するために用いられる。

取引の例として、製品Aを製造したときの原価はいくらか といったものに使われる。

 

レトルトカレーを例に取り上げる。

商業簿記

商品化されているレトルトカレーを仕入・販売する会社が採用する。

工業簿記

レトルトカレー自体を製造する会社が採用する。

 

原価の構成

原価の3要素

工業簿記の要素のひとつに、原価の3要素がある。

A 材料費

製品の元となる原料などの費用をいう。

B 労務費

製品を作る従業員等の人件費などをいう。

C 経費

製品の加工などを外部に委託する費用や光熱費などをいう。

 

また、原価の3要素で取り上げた費用は、下記のように分類できる。

A 直接費用

特定の製品を作るために直接かかった費用をいう。

B 間接費用

企業内の製品を作る際に付随する費用をいう。
→定めた基準を元に製品ごとに費用が配分される。

 

以上、工業簿記の基礎について取り上げました。

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