3級商業簿記 3.1.1 決算 (個人企業) 決算について

本日は、決算について説明していきます。

主な内容は、決算の流れについてです。

 

決算とは

決算

企業の一定期間の経営成績と現時点の財政状況をあらわす行為をいう。
決算の手段には、英米式決算法と大陸式決算法がある。

企業の大半では処理が簡単な英米式決算法が採用されている。
ここでは、英米式決算法を中心に取り上げていく。

 

決算の流れ

英米式決算法による決算の流れを示す。
なお、これらの項目の詳細は、後ほど説明する。

1 決算整理前残高試算表の作成

決算整理前の各総勘定元帳残高が適切かどうかを確認するために作成される。

決算整理前残高試算表の作成手順

1 総勘定元帳の勘定残高を計算する。 
2 決算整理前残高試算表へ残高を記入する。
  資産の勘定・費用の勘定:借方残高
  負債の勘定・資本の勘定・収益の勘定:貸方残高 となる。

決算整理前残高試算表の作成例は、以下の通りである。

 

2 決算整理仕訳の実施

決算時の資産・負債・純資産・費用・収益の金額を正確に表すために行われる。

決算整理仕訳の対象となるのは下記の4パターンがある。
A:当期の売上原価の算定
B:貸倒引当金の計上
C:減価償却費の計上
D:収益・費用の見越・繰延

 

3 総勘定元帳の締め切り

決算整理仕訳が完了したため、帳簿を締め切る。

 

4 決算整理後残高試算表の作成

決算整理後の各帳簿残高が適切かどうかを確認するために作成される。

 

5 貸借対照表・損益計算書の作成

決算整理後残高試算表の金額をもとに作成する。

 

以上、決算整理仕訳の流れについて取り上げました。

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