2級工業簿記 2.3 経費

本日は、経費について、執筆していきます。

 

経費の種類

経費とされるものは、以下のようなものがある。

A 水道光熱費

電気・ガス・水道の使用料金

B 燃料費

ボイラーなどで使用する燃料に対して発生する費用

C 減価償却費

建物や備品などの価値の減少を表す費用

D 外注加工賃

製造の一部工程を社外に依頼した際に発生する費用

などの費用があてはまる。

 

経費発生時の仕訳

経費が発生した際は、経費の内容に応じた勘定科目を使用し、処理する。

例1:今月の電気料金¥300,000を現金で支払った。

電気料金は、水道光熱費に該当する。
そのため、水道光熱費勘定を使用し、処理する。

(借方)水道光熱費 300,000

  (貸方)現金 300,000

 

例2:当月の建物の減価償却費¥150,000を計上する。
(記帳は間接法)

減価償却費勘定を使用し、処理する。

(借方)減価償却費 150,000

  (貸方)建物減価償却累計額 
      150,000

 

例3 製品Aの塗装作業のため、外注先に作業を依頼し、代金¥500,000は小切手を振り出し支払った。

外注先に作業を依頼するための費用である。
よって、外注加工賃(費用の勘定)を使用し、処理する。

(借方)外注加工賃 500,000

  (貸方)当座預金 500,000

 

経費の製造原価算入

経費は、直接経費と間接経費に分けることができる。

直接経費

ある製品の製造工程にて直接発生する経費をいう。
例として、外注加工費などが挙げられる。

間接経費

すべての製品の製造工程にて共通で発生する経費をいう。
例として、減価償却費・燃料費などが挙げられる。

 

経費の製造原価算入に関する仕訳

直接経費の場合

直接経費を製造原価に賦課する際は、借方に仕掛品勘定を使用し、処理する。

例:渡辺重工業株式会社は、製品Aの塗装を外注先に依頼し、費用として計上した¥300,000を製造原価へ賦課した。

(借方)仕掛品 300,000

  (貸方)外注加工費 300,000

 

間接経費の場合

間接経費を製造原価に賦課する際は、借方に製造間接費を計上し、処理する。

例:当月分の機械装置の減価償却費¥300,000を製造原価へ賦課した。

(借方)製造間接費 300,000

  (貸方)減価償却費 300,000

 

以上、経費について取り上げました。

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