2級工業簿記 2.6.1 総合原価計算 総合原価計算について

本日は、総合原価計算について執筆していきます。

 

総合原価計算とは

総合原価計算

同じ製品の一定期間の総製造原価を製品の総製造個数で割り、製品1個あたりの原価を算出する原価計算法をいう。

製品の大量生産を行う工場などで採用されている。

個別原価計算と総合原価計算の違い

 

総合原価計算の種類

総合原価計算には主に4つの種類がある。

ここでは概要についてのみ述べ、詳細はそれぞれの項目で述べることとする。

 

総合原価計算の原価配分

総合原価計算表を作成するための原価配分について、重要な点を取り上げる。

1 払い出し単価の算出

払い出し単価の算出方法として、平均法と先入先出法の2種類の方法がある。

平均法

月初仕掛品原価と当月製造費用の合計より単価を算出し、完成品総合原価と月末仕掛品原価を算出する方法をいう。

 

先入先出法

月初仕掛品原価を先に製品原価として計上した上で、当月製造費用より残りの製品原価と月末仕掛品原価を配分する方法をいう。

 

2 加工進捗度の考慮

加工進捗度

製造がどのくらい進んでいるかを示した数値をいう。
完成品を100%として算出される。

例えば、加工進捗度70%の場合、全工程の70%の進捗状況であることを意味する。

加工費を算出する場合は、加工進捗度を考慮した個数を用いる必要がある。

例として、月末仕掛品が30個(加工進捗度40%)ある場合を取り上げる。

上記の場合、加工進捗度40%の月末仕掛品が30個あるという意味である。

つまり、加工費算出の場合の換算個数は

30個×40%(0.4)
=12個 

となる。

 

また、下記の場合も加工進捗度が関係する。

材料を製造着手時に投入した。

加工進捗度0%で材料を投入した という意味である。

材料を製造の終点で投入した。

加工進捗度100%で材料を投入した という意味である。

 

以上、総合原価計算の概要について取り上げました。

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