2級工業簿記 2.6.2 総合原価計算 単純総合原価計算の説明・仕訳

本日は、単純総合原価計算の説明・仕訳について執筆していきます。

 

単純総合原価計算とは

単純総合原価計算

1つの製品を大量に製造する際に用いられる総合原価計算をいう。

単純総合原価計算のイメージ

 

単純総合原価計算の仕訳

単純総合原価計算の仕訳は下記のとおりとなる。

例:伊藤製作所では製品Aを製造しており、単純総合原価計算を採用している。以下の内容の仕訳を答えよう。

1 材料消費額計上時の仕訳

2 賃金消費額計上時の仕訳

3 経費消費額計上時の仕訳

4 製品完成時の仕訳
 
なお、製造に関するデータ類は次のとおりである。

1 原価データ

・材料投入額:¥200,000
※材料は製造着手時にすべて投入している。

・賃金消費額:¥500,000

・経費消費額:¥700,000
 (内訳:水道光熱費¥500,000 減価償却費¥200,000)
 
・月初仕掛品原価総額 
 ¥200,000
 
・月末仕掛品原価総額 
 ¥300,000

 

解答

A 材料消費額計上時の仕訳

(借方)仕掛品 200,000

  (貸方)材料 200,000

B 賃金消費額計上時の仕訳

(借方)仕掛品 500,000

  (貸方)賃金 500,000

C 経費消費額計上時の仕訳

(借方)仕掛品 700,000

  (貸方)水道光熱費 500,000

      減価償却費 200,000

D 当月の完成品原価計上時の仕訳

(借方)製品 1,300,000

  (貸方)仕掛品 1,300,000

 

解説

完成品原価

当月製造原価¥1,400,000+月初仕掛品¥200,000−月末仕掛品¥300,000
=完成品原価¥1,300,000 

当月製造原価

当月材料費¥200,000+当月労務費¥500,000+当月経費¥700,000
=¥1,400,000

以上、総合原価計算のうち、単純総合原価計算について取り上げました。

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