本日は、単純総合原価計算の説明・仕訳について執筆していきます。
単純総合原価計算とは
単純総合原価計算
1つの製品を大量に製造する際に用いられる総合原価計算をいう。
単純総合原価計算のイメージ
単純総合原価計算の仕訳
単純総合原価計算の仕訳は下記のとおりとなる。
例:伊藤製作所では製品Aを製造しており、単純総合原価計算を採用している。以下の内容の仕訳を答えよう。
1 材料消費額計上時の仕訳
2 賃金消費額計上時の仕訳
3 経費消費額計上時の仕訳
4 製品完成時の仕訳
なお、製造に関するデータ類は次のとおりである。
1 原価データ
・材料投入額:¥200,000
※材料は製造着手時にすべて投入している。
・賃金消費額:¥500,000
・経費消費額:¥700,000
(内訳:水道光熱費¥500,000 減価償却費¥200,000)
・月初仕掛品原価総額
¥200,000
・月末仕掛品原価総額
¥300,000
解答
A 材料消費額計上時の仕訳
(借方)仕掛品 200,000
(貸方)材料 200,000
B 賃金消費額計上時の仕訳
(借方)仕掛品 500,000
(貸方)賃金 500,000
C 経費消費額計上時の仕訳
(借方)仕掛品 700,000
(貸方)水道光熱費 500,000
減価償却費 200,000
D 当月の完成品原価計上時の仕訳
(借方)製品 1,300,000
(貸方)仕掛品 1,300,000
解説
完成品原価
当月製造原価¥1,400,000+月初仕掛品¥200,000−月末仕掛品¥300,000
=完成品原価¥1,300,000
当月製造原価
当月材料費¥200,000+当月労務費¥500,000+当月経費¥700,000
=¥1,400,000
以上、総合原価計算のうち、単純総合原価計算について取り上げました。
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