みなさん、こんばんは。
本日は、工程別総合原価計算表(先入先出法)の作成について、執筆していきます。
例題をもとに工程別総合原価計算表を作成をしよう。
例:伊藤工業株式会社は、製品Aを2つの工程にて製造している。よって、工程別総合原価計算表を作成しよう。
A 生産データ
B 工程別総合原価計算表(解答前)
C 備考
イ A工程の材料はすべて工程の始点にて投入している。
ロ B工程の前工程費は、A工程の完成品を投入している。
ハ 月末仕掛品原価の算出は先入先出法にて行う。
二 工程別総合原価計算は累加法にて行う。
ホ 完成品原価は小数第一位、完成品単価は小数第二位を四捨五入すること。
解答
解説
A工程の総投入数量と総製造費用の算出
イ A工程の総勘定元帳
ロ A工程加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:60個×20%=12個
月末仕掛品:40個×40%=16個
ハ A工程の完成品総合原価
・材料費
月初仕掛品原価¥300,000+当月投入原価¥2,000,000×((完成品数量220個-月初仕掛品数量60個)÷当月投入数量200個)=¥1,900,000
・加工費
月初仕掛品原価¥500,000+当月投入原価¥5,000,000×((完成品数量220個-月初仕掛品換算数量12個)÷当月投入換算数量224個)
=¥5,142,857
材料費¥1,900,000+加工費¥5,142,857=¥7,042,857
二 A工程の月末仕掛品総合原価
・材料費
当月投入原価¥2,000,000×(月末仕掛品数量40個÷当月投入数量200個 ) =¥400,000
・加工費
当月投入原価¥5,000,000×(月末仕掛品換算数量16個÷当月投入換算数量224個) =¥357,143
材料費¥400,000+加工費¥357,143=¥726,727
ホ A工程の完成品単価
完成品原価¥7,073,273÷完成品個数220個=¥32,151.2/個
B工程の総投入数量と総製造費用の算出
イ B工程の総勘定元帳
ロ B工程の当月製造原価
前工程費として参入する。
¥32,013.0×100個=¥3,201,300
ハ 加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:30個×20%=6個
月末仕掛品:20個×40%=8個
二 B工程の完成品総合原価
・材料費
月初仕掛品原価¥150,000+当月投入原価¥3,201,300×((完成品数量110個-月末仕掛品数量30個)÷当月投入数量100個) =¥2,711,040
・加工費
月初仕掛品原価¥200,000+当月投入原価¥2,000,000×((完成品数量110個-月初仕掛品換算数量6個)÷当月投入換算数量112個)
=¥2,057,143
材料費¥2,711,040+加工費¥2,057,143=¥4,768,183
ホ B工程の月末仕掛品総合原価
・材料費
当月投入原価¥3,201,300×(月末仕掛品数量20個÷当月投入数量100個 ) =¥640,260
・加工費
当月投入原価¥2,000,000×(月末仕掛品換算数量8個÷当月投入換算数量112個) =¥142,857
材料費¥640,260+加工費¥142,857=¥783,117
へ B工程の完成品単価
完成品原価¥4,768,183÷完成品個数110個=¥43,347.1/個
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