2級工業簿記 2.6.13 総合原価計算 工程別総合原価計算表(先入先出法)の作成

みなさん、こんばんは。

本日は、工程別総合原価計算表(先入先出法)の作成について、執筆していきます。

 

例題をもとに工程別総合原価計算表を作成をしよう。

例:伊藤工業株式会社は、製品Aを2つの工程にて製造している。よって、工程別総合原価計算表を作成しよう。

A 生産データ

B 工程別総合原価計算表(解答前)

 

C 備考

イ A工程の材料はすべて工程の始点にて投入している。

ロ B工程の前工程費は、A工程の完成品を投入している。

ハ 月末仕掛品原価の算出は先入先出法にて行う。

二 工程別総合原価計算は累加法にて行う。

ホ 完成品原価は小数第一位、完成品単価は小数第二位を四捨五入すること。

 

解答

 

解説

A工程の総投入数量と総製造費用の算出

イ A工程の総勘定元帳

 

ロ A工程加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:60個×20%=12個
月末仕掛品:40個×40%=16個

 

ハ A工程の完成品総合原価

・材料費
月初仕掛品原価¥300,000+当月投入原価¥2,000,000×((完成品数量220個-月初仕掛品数量60個)÷当月投入数量200個)=¥1,900,000           

・加工費
月初仕掛品原価¥500,000+当月投入原価¥5,000,000×((完成品数量220個-月初仕掛品換算数量12個)÷当月投入換算数量224個)
=¥5,142,857

材料費¥1,900,000+加工費¥5,142,857=¥7,042,857

 

二 A工程の月末仕掛品総合原価

・材料費
当月投入原価¥2,000,000×(月末仕掛品数量40個÷当月投入数量200個 ) =¥400,000

・加工費
当月投入原価¥5,000,000×(月末仕掛品換算数量16個÷当月投入換算数量224個) =¥357,143

材料費¥400,000+加工費¥357,143=¥726,727

 

ホ A工程の完成品単価
完成品原価¥7,073,273÷完成品個数220個=¥32,151.2/個

 

B工程の総投入数量と総製造費用の算出

イ B工程の総勘定元帳

 

ロ B工程の当月製造原価
前工程費として参入する。
¥32,013.0×100個=¥3,201,300

 

ハ 加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:30個×20%=6個
月末仕掛品:20個×40%=8個

 

二 B工程の完成品総合原価

・材料費
月初仕掛品原価¥150,000+当月投入原価¥3,201,300×((完成品数量110個-月末仕掛品数量30個)÷当月投入数量100個) =¥2,711,040

・加工費
月初仕掛品原価¥200,000+当月投入原価¥2,000,000×((完成品数量110個-月初仕掛品換算数量6個)÷当月投入換算数量112個)
=¥2,057,143

材料費¥2,711,040+加工費¥2,057,143=¥4,768,183

 

ホ B工程の月末仕掛品総合原価

・材料費
当月投入原価¥3,201,300×(月末仕掛品数量20個÷当月投入数量100個 ) =¥640,260

・加工費
当月投入原価¥2,000,000×(月末仕掛品換算数量8個÷当月投入換算数量112個) =¥142,857

材料費¥640,260+加工費¥142,857=¥783,117

 

へ B工程の完成品単価
完成品原価¥4,768,183÷完成品個数110個=¥43,347.1/個 

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