2級工業簿記 2.8.1 全部原価計算・直接原価計算について

みなさん、こんばんは。

本日は全部原価計算・直接原価計算について執筆していきます。

 

全部原価計算・直接原価計算とは

全部原価計算・・・費用を製造原価と販売費及び一般管理費に分けて行う原価計算をいう。

・全部原価計算の費用構成

・全部原価計算の費用の配賦

直接原価計算・・・原価を変動費と固定費に分類して行う原価計算をいう。

・直接原価計算の費用構成

・直接原価計算の費用の配賦

・全部原価計算と直接原価計算では、費用の分け方が異なるため、総原価が異なる。

 

直接原価計算におけるCVP分析

CVP分析・・・損益分岐点分析という意味である。
費用を変動費と固定費に分類し、CVPに該当する項目を分析することを目的としている。
CVP分析は、直接原価計算を行うにあたって重要となる。

CVPの意味は、下記のとおりである。 

・C(Cost コスト)
→費用(製品を作るためにどのくらいお金がかかったか)を意味する。

・V(Volume ボリューム)
→操業度(最大生産量に対してどのくらい製品を製造したか)を意味する。

・P(Profit プロフィット)
→利益(儲けはどのくらいあるのか)を意味する

 

損益分岐点の分析

損益分岐点の分析にあたって必要な情報は、下記のとおりである。

イ 売上高・・・製品の売上高をいう

ロ 変動費・・・製造量に比例して変動する費用をいう。

ハ 貢献利益・・・売上高から変動費を差し引いた利益のことをいう。限界利益ともいう。

ニ 固定費・・・製造量に関係なく発生する費用をいう。

ホ 営業利益・・・製品の売買によって得られた最終的な利益をいう。

 

損益分岐点分析に関する公式

提題で用いる公式は、下記のとおりである。

イ 変動費率・・・売上高に対する変動費の割合をいう。
変動費÷売上高=変動費率

ロ 固定費率・・・売上高に対する固定費の割合をいう。
固定費÷売上高=固定費率

ハ 貢献利益率・・・売上高に対する貢献利益の割合をいう。
貢献利益÷売上高=貢献利益率

ニ 損益分岐点売上高・・・貢献利益と固定費が一致する額をいう。
どれだけの個数売上があれば固定費を賄えるかを知ることができる。
貢献利益-固定費=0

ホ 安全余裕率・・・損益分岐点売上高から現在の売上高がどれだけの割合上回っているかを知るためのもの。
経営の安全性を見ることができる。
損益分岐点売上高÷売上高=安全余裕率

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