みなさん、こんばんは。
本日は、例題を使用した標準原価計算の実践について、執筆していきます。
標準原価計算の実践
例:大野工業株式会社は、製品Aを製造している。
なお、原価計算の手段として標準原価計算を採用している。
生産に関する資料は下記の通りである。
A 標準原価カード
B 生産データ
C 当月実際原価データ
・直接材料費/使用量 1kgあたり¥195/1,900kg
・直接労務費/作業時間 1時間あたり¥105/805時間
・製造間接費 ¥86,000
D 備考
イ 製造間接費は直接作業時間をもとに配賦している。
ロ 年間製造間接費予算は¥1,020,000
ハ 製造間接費の標準変動費率は、1時間あたり¥20である
ニ 固定費月間予算は¥64,000、基準操業度は800時間である。
ホ 材料は製造始点ですべて投入している。
よって、次の問いに答えよ。
1 シングル・プランとパーシャル・プランの仕掛品勘定の作成
2 原価差異の算出(有利差異・不利差異も答えること)
A 直接材料費差異
(全体差異・価格差異・材料数量差異)
B 直接労務費差異
(全体差異・賃率差異・作業時間差異)
C 製造間接費差異
(全体差異・予算差異・能率差異・操業度差異)
解答
1 シングル・プランとパーシャル・プランの仕掛品勘定
2 原価差異の算出(有利差異・不利差異も答えること)
A 直接材料費差異
全体差異:¥10,500(不利差異)
価格差異:¥9,500(有利差異)
数量差異:¥20,000(不利差異)
B 直接労務費差異
全体差異:¥125(不利差異)
賃率差異:¥4,025(不利差異)
作業時間差異:¥3,900(有利差異)
C 製造間接費差異
全体差異:¥1,600(不利差異)
予算差異:¥5,900(不利差異)
能率差異:¥3,900(有利差異)
操業度差異:¥400(有利差異)
解説
1 生産データ(右の数字は加工進捗度考慮後の数字である。)
2 シングル・プランとパーシャル・プランの仕掛品勘定の構成
※ 黄色塗りつぶし部:標準原価
青色塗りつぶし部:実際原価
桃色塗りつぶし部:原価差異
シングル・プラン
パーシャル・プラン
3 原価差異の構成
それぞれのシュラッター図を下記に示す
※ 金額が−(マイナス)表示:不利差異
直接材料費差異
直接労務費差異
製造間接費差異
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