みなさん、こんばんは。
本日は、親会社と子会社に関すること、連結会計の目的・流れについて、執筆していきます。
親会社・子会社とは
連結会計で重要となるのは、親会社と子会社についてである。
・親会社→子会社の財務・人事・経営などを支配している企業をいう。
・子会社→親会社に財務・人事・経営などを支配される企業をいう。
親会社と子会社の関係
子会社とされる要件
子会社に該当するパターンを下記に取り上げる。
原則
親会社が保有する子会社の株式保有比率が50%超である。
また、親会社が100%出資している子会社は、完全子会社と呼ぶ。
例外 親会社が保有する子会社の株式保有比率が40%〜50%かつ下記の要件に該当する場合。
A 財務・事業などの意思決定機関(取締役会など)の構成員の半数超を親会社の人員で占めている。
B 親会社から子会社への融資額の割合が50%超である。
・・・などが挙げられる。
連結会計の目的・流れ
連結会計の目的は、下記が挙げられる。
A 親会社を中心とする企業グループ全体の経営成績を適切に示すため。
B 親会社が子会社を利用した利益操作を行うことを防止するため。
・・・などがあげられる。
連結会計の流れ
連結会計の流れは、下記のとおりである。
1 企業の支配を獲得する(子会社化する。)
2 個別会計の決算が完了する。
3 連結修正仕訳の実施
4 連結財務諸表の作成
※以後、決算のタイミングで2〜4の作業が行われる。
子会社化の際の仕訳
この項目では、ある企業を子会社化する際の仕訳について執筆していく。
例1 水木工業株式会社は、大沼株式会社の発行済株式を100%取得し、支配を獲得した。
株式取得代金¥3,500,000は小切手を振り出して支払った。
(借方)子会社株式 3,500,000
(貸方)当座預金 3,500,000
子会社化→
企業の支配を目的としている。
売却益などが目的ではない。
よって、株式取得代金を子会社株式勘定を使用し、処理する。
例2 大分工業株式会社は、門司株式会社の発行済株式を70%取得し、支配を獲得した。
株式取得代金¥2,450,000は小切手を振り出して支払った。
(借方)子会社株式 2,450,000
(貸方)当座預金 2,450,000
株式の保有比率に関係なく、取得時の仕訳の形は同じである。
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