本日は、個別原価計算における原価計算表の作成について、執筆していきます。
原価計算表の目的
原価計算表作成の目的
製品ごとの原価を一目で把握するため。
例えば、材料を製造指図書#1で¥300,000、製造指図書#2で¥200,000消費した場合、仕訳は下記のようになる。
(借方)仕掛品 500,000
(貸方)材料 500,000
となる。
しかし、仕訳・総勘定元帳だけでは製造指図書#1、#2の材料の消費高は一目ではわからない。
そこで、原価計算表を作成し、製品ごとの原価を一目で把握するために作成する。
原価計算表の記載項目
前月繰越
前月の仕掛品の金額を記載する。
直接材料費
製品ごとの材料費を記載する。
直接労務費
製品ごとの労務費を記載する。
直接経費
製品ごとの材料費を記載する。
製造間接費
製品ごとに配賦された金額を記載する。
備考
主に製品完成の有無を記載する。
原価計算表の見本
原価計算表の作成
例題をもとに原価計算表を作成していこう。
例:下記の資料をもとに原価計算表を作成しよう。
4月の製造原価
・前月繰越 ¥300,000
・直接材料費 ¥500,000
うち製造指図書#1 ¥300,000
製造指図書#2 ¥200,000
・直接労務費 ¥1,500,000
うち製造指図書#1 ¥1,000,000
製造指図書#2 ¥ 500,000
・直接経費 ¥800,000
うち製造指図書#1 ¥600,000
製造指図書#2 ¥200,000
・製造間接費 ¥500,000
うち製造指図書#1 ¥400,000
製造指図書#2 ¥100,000
2 製品の進捗状況
・製造指図書#1:完成
・製造指図書#2:未完成
上記の内容をまとめた原価計算表は、下記のようになる。
以上、個別原価計算における原価計算表の作成について取り上げました。
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