2級工業簿記 2.5.6 個別原価計算 製品の完成〜売り渡し

本日は、製品の完成時から売り渡しまでの取引について、執筆していきます。

 

製品完成後の仕訳

製品完成後は、仕掛品勘定から製品勘定へ振り替える記帳を行う。

例:内原工業株式会社は製品Aが完成した旨の連絡を受けた。
なお、製造原価は以下のとおりである。

直接材料費 ¥300,000
直接労務費 ¥700,000
直接経費  ¥200,000
製造間接費 ¥ 50,000

(借方)製品 1,250,000

  (貸方)仕掛品 1,250,000

上記仕訳後の総勘定元帳は下記のとおりとなる。

※緑部:仕訳該当部分

 

製品売り渡し時の仕訳

製品売り渡し時は、下記の手順にて仕訳を行う。

1 製品売上時の仕訳を行う。
(売上の計上)

2 該当する製品を売上原価に振り替える。
(売上原価・製品の減少を計上)

 

例 下館工業株式会社は、顧客より依頼があった製品を¥2,000,000で売り渡し代金は掛けとした。
ただし、製造原価は¥1,500,000である。

(借方)売掛金 2,000,000

    売上原価 1,500,000

  (貸方)売上 2,000,000

      製品 1,500,000

※仕訳は、手順1・2をまとめている

 

上記仕訳後の総勘定元帳は下記のとおりとなる。

※黄色部分:手順1仕訳該当部分

 桃色部分:手順2仕訳該当部分

 

以上、個別原価計算による製品の完成から引き渡しまでの記帳について取り上げました。

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