2級工業簿記 2.6.12 総合原価計算 工程別総合原価計算表(平均法)の作成

みなさん、こんばんは。

本日は、工程別総合原価計算表の作成(平均法)について、執筆していきます。

 

例題をもとに工程別総合原価計算表を作成をしよう。

例:伊藤工業株式会社は、製品Aを2つの工程にて製造している。よって、工程別総合原価計算表を作成しよう。

A 生産データ

B 工程別総合原価計算表(解答前)

 

C 備考

イ A工程の材料はすべて工程の始点にて投入している。

ロ B工程の前工程費は、A工程の完成品を投入している。

ハ 月末仕掛品原価の算出は平均法にて行う。

二 工程別総合原価計算は累加法にて行う。

ホ 完成品原価は小数第一位、完成品単価は小数第二位を四捨五入すること。

 

解答

 

解説

A工程の総投入数量と総製造費用の算出

イ A工程の総勘定元帳

 

ロ A工程加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:60個×20%=12個
月末仕掛品:40個×40%=16個

 

ハ A工程の完成品総合原価

・材料費
総投入原価¥2,300,000×(完成品数量220個÷総投入数量260個)=¥1,946,154           

・加工費
総投入原価¥5,500,000×(完成品数量220個×総投入換算数量236個)=¥5,127,119

材料費¥1,946,154+加工費¥5,127,119=¥7,073,273

 

二 A工程の月末仕掛品総合原価

・材料費
総投入原価¥2,300,000×(月末仕掛品数量40個÷総投入数量260個)=¥353,846

・加工費
総投入原価¥5,500,000×(月末仕掛品換算数量16個÷総投入換算数量236個) =¥372,881

材料費¥353,846+加工費¥372,881=¥726,727

 

ホ A工程の完成品単価
完成品原価¥7,042,853÷完成品個数220個=¥32,013.0/個

 

B工程の総投入数量と総製造費用の算出

イ B工程の総勘定元帳

ロ B工程の当月製造原価
前工程費として参入する。
¥32,151.2×100個=¥3,215,120

 

ハ 加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:30個×20%=6個
月末仕掛品:20個×40%=8個 

 

二 B工程の完成品総合原価

・材料費
総投入原価¥3,365,120×(完成品数量110個÷総投入数量130個)=¥2,847,409

・加工費
総投入原価¥2,200,000×(完成品数量110個÷総投入換算数量118個)=¥2,050,847

材料費¥2,847,409+加工費¥2,050,847=¥4,898,256  

 

ホ B工程の月末仕掛品総合原価

・材料費
総投入原価¥3,365,120×(完成品数量20個÷総投入数量130個)
=¥517,710           

・加工費
総投入原価¥2,200,000×(完成品換算数量8個÷総投入換算数量118個)=¥149,152

材料費¥517,710+加工費¥149,152=¥666,862

 

へ B工程の完成品単価
完成品原価¥4,898,256÷完成品個数110個=¥44,529.6/個

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