みなさん、こんばんは。
本日は、工程別総合原価計算表の作成(平均法)について、執筆していきます。
例題をもとに工程別総合原価計算表を作成をしよう。
例:伊藤工業株式会社は、製品Aを2つの工程にて製造している。よって、工程別総合原価計算表を作成しよう。
A 生産データ
![](https://bokikouza.com/wp-content/uploads/2022/12/image-34.png)
B 工程別総合原価計算表(解答前)
![](https://bokikouza.com/wp-content/uploads/2022/12/image-36.png)
C 備考
イ A工程の材料はすべて工程の始点にて投入している。
ロ B工程の前工程費は、A工程の完成品を投入している。
ハ 月末仕掛品原価の算出は平均法にて行う。
二 工程別総合原価計算は累加法にて行う。
ホ 完成品原価は小数第一位、完成品単価は小数第二位を四捨五入すること。
解答
![](https://bokikouza.com/wp-content/uploads/2022/12/image-37.png)
解説
A工程の総投入数量と総製造費用の算出
イ A工程の総勘定元帳
![](https://bokikouza.com/wp-content/uploads/2022/12/image-38-1024x303.png)
ロ A工程加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:60個×20%=12個
月末仕掛品:40個×40%=16個
ハ A工程の完成品総合原価
・材料費
総投入原価¥2,300,000×(完成品数量220個÷総投入数量260個)=¥1,946,154
・加工費
総投入原価¥5,500,000×(完成品数量220個×総投入換算数量236個)=¥5,127,119
材料費¥1,946,154+加工費¥5,127,119=¥7,073,273
二 A工程の月末仕掛品総合原価
・材料費
総投入原価¥2,300,000×(月末仕掛品数量40個÷総投入数量260個)=¥353,846
・加工費
総投入原価¥5,500,000×(月末仕掛品換算数量16個÷総投入換算数量236個) =¥372,881
材料費¥353,846+加工費¥372,881=¥726,727
ホ A工程の完成品単価
完成品原価¥7,042,853÷完成品個数220個=¥32,013.0/個
B工程の総投入数量と総製造費用の算出
イ B工程の総勘定元帳
![](https://bokikouza.com/wp-content/uploads/2022/12/image-39-1024x309.png)
ロ B工程の当月製造原価
前工程費として参入する。
¥32,151.2×100個=¥3,215,120
ハ 加工費の月初・月末仕掛品の換算数量
月初仕掛品:30個×20%=6個
月末仕掛品:20個×40%=8個
二 B工程の完成品総合原価
・材料費
総投入原価¥3,365,120×(完成品数量110個÷総投入数量130個)=¥2,847,409
・加工費
総投入原価¥2,200,000×(完成品数量110個÷総投入換算数量118個)=¥2,050,847
材料費¥2,847,409+加工費¥2,050,847=¥4,898,256
ホ B工程の月末仕掛品総合原価
・材料費
総投入原価¥3,365,120×(完成品数量20個÷総投入数量130個)
=¥517,710
・加工費
総投入原価¥2,200,000×(完成品換算数量8個÷総投入換算数量118個)=¥149,152
材料費¥517,710+加工費¥149,152=¥666,862
へ B工程の完成品単価
完成品原価¥4,898,256÷完成品個数110個=¥44,529.6/個
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