みなさん、こんばんは。
本日は、原価の固変分解について執筆していきます。
原価の固変分解とは
固変分解・・・固定費と変動費に分けること。
実務では、原価要素を変動費と固定費 どちらに当てはまるのかが曖昧なものが多い。
そこで、ざっくりと分ける方法が存在する。
今回はその方法のひとつである高低点法について執筆していきます。
高低点法による固変分解
高低点法・・・正常な操業度の範囲で、最高の操業度と最低の操業度の間の原価の動きを直線とみなし、変動費率を算出する方法をいう。
例題をもとに詳しく説明する
例:過去6ヶ月の製造原価総額と操業度(作業時間)は下記のとおりである。
よって、高低転法を用いて変動費率と固定費を求めよう
なお、以下のデータはすべて正常な操業度の範囲である
月 製造原価 操業度
1月 ¥55,500 125 時間
2月 ¥66,500 155 時間
3月 ¥63,300 145 時間
4月 ¥56,000 120 時間
5月 ¥67,400 150 時間
6月 ¥63,000 130 時間
解答
変動費率:¥300/時
固定費:¥20,000
解説
高低点法にて線で結ぶのは、最高の操業度と最低の操業度である。最高の製造原価と最低の製造原価を線で結ばないように注意
上記の資料の数値をグラフに示すと下記のとおりである
高低点法に関する公式は下記のとおりである
(最高の操業度に対応する製造原価-最低の操業度に対応する製造原価)÷(最高の操業度(作業時間)-最低の操業度(作業時間))=変動費率
上記の公式に下記の情報を当てはめると・・・
最高の操業度と対応する製造原価:155時間/¥66,500
最低の操業度と対応する製造原価:120時間/¥56,000
(最高の操業度に対応する製造原価¥66,500-最低の操業度に対応する製造原価¥56,000)÷(最高の操業度155時間-最低の操業度120時間)=変動費率¥300/時
式をわかりやすく記入すると・・・
¥10,500÷35時間=変動費率¥300/時
固定費
最低の操業度または最高の操業度 どちらかに対応させる必要がある。
最低の操業度に対する製造原価¥56,000-(変動費率¥300×操業度120時間)=固定費¥20,000
または
最高の操業度に対する製造原価¥66,500-(変動費率¥300×操業度155時間)=固定費¥20,000
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