3級商業簿記 2.6.4 期中取引 商品売買の取引  商品有高帳の記帳

本日は、商品有高帳(先入先出法・移動平均法)について執筆していきます。

 

商品有高帳とは

商品有高帳・・・
各商品ごとに商品の受け入れ高、払い出し高を記録する帳簿を言う。

実物については、記帳の項目にて説明する。

記帳法には、先入先出法・移動平均法などがある。
ここでは先入先出法と移動平均法について取り上げる。

 

先入先出法

先に入った商品から、先に払い出すように記帳する方式。

 

移動平均法

現在ある商品の平均単価にて払い出すように記帳する方式。

 

商品有高帳の記入例 

商品有高帳の例を下記の取引内容を元に見ていこう。

3/1 笠間商店より下記の商品を仕入れ、代金は掛けとした。

・ 商品A  @¥200   5,000個

3/3 3/1に笠間商店より仕入れた下記の商品に品違いがあったため、返品した。 返品分の代金は掛け代金より差し引かれた。

・ 商品A  @¥200     100個

3/9 新治商店へ下記の商品を売り上げ、代金は掛けとした。

・ 商品A  @¥300   5,000個

3/10   鴨川商店より下記の商品を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。なお、引取運賃¥5,000は現金にて支払った。

・ 商品A     @¥240     5,000個

3/15 3/9に新治商店へ売り渡した下記の商品に品違いがあったため、返品された。返品分の代金は掛け代金より差し引くこととした。

・ 商品A  @¥300      100個

3/18  勝浦商店へ下記の商品を売り渡し、代金は小切手にて受け取った。なお、引取運賃¥3,000は現金にて支払った。

・ 商品A     @¥310     5,000個

 

解答 

先入先出法

 

移動平均法

 

商品有高帳の記入内容

・摘要:取引先の名前を記載する。

・受入:商品を仕入時・返品された時に数量・単価・金額を記載する。
また、引取運賃などの諸掛りがある場合、仕入単価に含めて
計算する。(3/18の記載部を参考)

・払出:商品を売上時・返品した時に数量・単価・金額を記載する。
単価は売価ではなく、仕入単価を記載する。

・残高:商品の在庫数・単価・金額を記載する。​

・先入先出法では、単価が2種類以上にあること多い。
その場合、2種類の単価を例の帳簿のように「〔 」をつけて並べて記載する。​

・移動平均法の場合、払出単価を平均して出すため、例の帳簿のように小数の値が発生する場合がある。
その場合は四捨五入などの端数処理を行う。

 

以上、商品有高帳について取り上げました。

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