本日は、商品有高帳(先入先出法・移動平均法)について執筆していきます。
商品有高帳とは
商品有高帳・・・
各商品ごとに商品の受け入れ高、払い出し高を記録する帳簿を言う。
実物については、記帳の項目にて説明する。
記帳法には、先入先出法・移動平均法などがある。
ここでは先入先出法と移動平均法について取り上げる。
先入先出法
先に入った商品から、先に払い出すように記帳する方式。
移動平均法
現在ある商品の平均単価にて払い出すように記帳する方式。
商品有高帳の記入例
商品有高帳の例を下記の取引内容を元に見ていこう。
3/1 笠間商店より下記の商品を仕入れ、代金は掛けとした。
・ 商品A @¥200 5,000個
3/3 3/1に笠間商店より仕入れた下記の商品に品違いがあったため、返品した。 返品分の代金は掛け代金より差し引かれた。
・ 商品A @¥200 100個
3/9 新治商店へ下記の商品を売り上げ、代金は掛けとした。
・ 商品A @¥300 5,000個
3/10 鴨川商店より下記の商品を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。なお、引取運賃¥5,000は現金にて支払った。
・ 商品A @¥240 5,000個
3/15 3/9に新治商店へ売り渡した下記の商品に品違いがあったため、返品された。返品分の代金は掛け代金より差し引くこととした。
・ 商品A @¥300 100個
3/18 勝浦商店へ下記の商品を売り渡し、代金は小切手にて受け取った。なお、引取運賃¥3,000は現金にて支払った。
・ 商品A @¥310 5,000個
解答
先入先出法
移動平均法
商品有高帳の記入内容
・摘要:取引先の名前を記載する。
・受入:商品を仕入時・返品された時に数量・単価・金額を記載する。
また、引取運賃などの諸掛りがある場合、仕入単価に含めて
計算する。(3/18の記載部を参考)
・払出:商品を売上時・返品した時に数量・単価・金額を記載する。
単価は売価ではなく、仕入単価を記載する。
・残高:商品の在庫数・単価・金額を記載する。
・先入先出法では、単価が2種類以上にあること多い。
その場合、2種類の単価を例の帳簿のように「〔 」をつけて並べて記載する。
・移動平均法の場合、払出単価を平均して出すため、例の帳簿のように小数の値が発生する場合がある。
その場合は四捨五入などの端数処理を行う。
以上、商品有高帳について取り上げました。
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