3級商業簿記 2.7.2 期中取引 掛け取引 売掛金・買掛金元帳と貸し倒れ

本日は、売掛金・買掛金元帳に関する項目、貸し倒れについて執筆していきます。

 

売掛金・買掛金元帳とは

売掛金・買掛金元帳・・・売掛金・買掛金の取引の詳細を記帳する帳簿。

一般的に得意先の氏名・商店名などを勘定科目とする「人名勘定」が使われることが多い。

 

売掛金・買掛金元帳の例

・摘要:取引内容などを記入する。

・借方、貸方:売掛金・買掛金の金額を記入する。

・売掛金の増加、買掛金の減少→借方

・売掛金の減少、買掛金の増加→貸方に記入する。

・借または貸:残高が借方か貸方どちらにあるかを示すもの。

 借方:借(売掛金は資産の勘定のため常に「借」となる)

 貸方:貸(買掛金は負債の勘定のため常に「貸」となる)

・残高:売掛金・買掛金の帳簿残高を記入する。

 

売掛金元帳の例

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買掛金元帳の例

 

貸し倒れとは

貸し倒れ・・・得意先が倒産し、売掛金や手形代金が回収できなくなることをいう。

 

貸し倒れに関する仕訳

貸し倒れが発生したとき

貸し倒れになったときは貸倒損失(費用の勘定)または貸倒償却(費用の勘定)を使用し、処理する。

例 浜松物産が倒産し、売掛金¥300,000が回収不能となったため、貸し倒れとして処理した。

(借方)貸倒損失 300,000

    (費用の増加)

    (貸方) 売掛金 300,000

        (資産の減少)

または

(借方)貸倒償却 300,000

    (費用の増加)

    (貸方) 売掛金 300,000

        (資産の減少)

 

貸し倒れ処理後に、代金を回収した場合

償却債権取立益(収益の勘定)を使用し、処理する。
あくまでも、貸し倒れがなかったことにはしない。

例 貸し倒れとして処理した売掛金¥300,000のうち、¥50,000を現金にて回収した。

(借方)現金 50,000

   (資産の増加)

 (貸方) 償却債権取立益 50,000

    (収益の発生)

 

以上、売掛金・買掛金元帳と貸し倒れについて取り上げました。

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