本日は、売掛金・買掛金元帳に関する項目、貸し倒れについて執筆していきます。
売掛金・買掛金元帳とは
売掛金・買掛金元帳・・・売掛金・買掛金の取引の詳細を記帳する帳簿。
一般的に得意先の氏名・商店名などを勘定科目とする「人名勘定」が使われることが多い。
売掛金・買掛金元帳の例
・摘要:取引内容などを記入する。
・借方、貸方:売掛金・買掛金の金額を記入する。
・売掛金の増加、買掛金の減少→借方
・売掛金の減少、買掛金の増加→貸方に記入する。
・借または貸:残高が借方か貸方どちらにあるかを示すもの。
借方:借(売掛金は資産の勘定のため常に「借」となる)
貸方:貸(買掛金は負債の勘定のため常に「貸」となる)
・残高:売掛金・買掛金の帳簿残高を記入する。
売掛金元帳の例

買掛金元帳の例

貸し倒れとは
貸し倒れ・・・得意先が倒産し、売掛金や手形代金が回収できなくなることをいう。

貸し倒れに関する仕訳
貸し倒れが発生したとき
貸し倒れになったときは貸倒損失(費用の勘定)または貸倒償却(費用の勘定)を使用し、処理する。
例 浜松物産が倒産し、売掛金¥300,000が回収不能となったため、貸し倒れとして処理した。
(借方)貸倒損失 300,000
(費用の増加)
(貸方) 売掛金 300,000
(資産の減少)
または
(借方)貸倒償却 300,000
(費用の増加)
(貸方) 売掛金 300,000
(資産の減少)
貸し倒れ処理後に、代金を回収した場合
償却債権取立益(収益の勘定)を使用し、処理する。
あくまでも、貸し倒れがなかったことにはしない。
例 貸し倒れとして処理した売掛金¥300,000のうち、¥50,000を現金にて回収した。
(借方)現金 50,000
(資産の増加)
(貸方) 償却債権取立益 50,000
(収益の発生)
以上、売掛金・買掛金元帳と貸し倒れについて取り上げました。
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