本日は、株式会社の決算について執筆していきます。
株式会社の決算について
個人商店の決算と比較すると、主に下記の内容が異なる。
会計年月が異なる
株式会社の会計年月は、4月~翌年3月が多い。
一方、個人商店は、1月~12月が多い。
株式会社特有の勘定科目がある。
例えば、繰越利益剰余金などがあてはまる。
株式会社の決算書作成
下記の決算整理事項をもとに、精算表・貸借対照表・損益計算書を作成していこう。
なお、決算日は3月31日である。
解答前の精算表・損益計算書・貸借対照表
決算整理事項等
※ 色は精算表「修正仕訳」の記入個所を示している。
1 売掛金¥300,000を小切手にて受け取り回収したが、未記帳であった。
(借方) 現金 300,000
(貸方) 売掛金 300,000
2 期末商品の有高は¥150,000であった。
(借方) 仕入 100,000
繰越商品 150,000
(貸方) 繰越商品 100,000
仕入 150,000
※ 青色:期首商品の繰り入れ
赤色:期末商品の繰り越し
3 売上債権に対して2%の貸倒引当金を差額補充法にて設定する。
(借方)貸倒引当金繰入 5,400
(貸方)貸倒引当金 5,400
¥5,400=
(受取手形¥150,000+電子記録債権¥120,000)×2%ー貸倒引当金残高¥0
4 備品の減価償却を下記の条件に基づき行う。
耐用年数 | 残存価額 | 記帳法 |
5年 | ゼロ | 間接法 |
(借方) 減価償却費 60,000
(貸方) 備品減価償却累計額 60,000
¥60,000=
(備品の価額¥300,000-残存価額¥0)÷耐用年数5年
5 支払保険料のうち¥24,000は7月1日に向こう1年分を支払ったものである。未経過分を次期に繰り延べる。
(借方) 前払保険料 6,000
(貸方) 支払保険料 6,000
1か月あたり保険料=
¥24,000÷12か月=¥2,000
未経過月
4月1日~6月30日 3か月
繰り延べる金額
¥2,000×3か月=¥6,000
6 消耗品の残高は¥20,000であるため未使用分を次期に繰り延べる。
(借方)消耗品 20,000
(貸方)消耗品費 20,000
7 今年度の法人税等額は¥100,000である。
(借方)法人税等 100,000
(貸方)仮払法人税等 50,000
未払法人税等 50,000
解答例(精算表)
解答例(貸借対照表・損益計算書)
以上、株式会社の決算について執筆いたしました。
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