3級商業簿記 2.13.1 期中取引 資本取引 資本に関する事項

みなさん、こんばんは。

本日は、資本に関する事項について執筆していきます。

 

資本取引とは

資本取引・・・資本に関する取引を言う。

言い換えると、事業活動に必要な金額の増減を伴う取引である。

資本が増減する要因は、下記のとおりである。​

なお、この章ではBとDについて執筆していく。

資本の追加元入れ・・・個人事業主が、事業拡大などのために、資本を追加で入れること。

資本の増減要素「B」に該当する。 

​資本の引き出し・・・個人事業主が、私用のために現金や商品を使用すること。

資本の増減要素「D」に該当する。 

 

追加元入れの場合

追加元入れ時は、資本金勘定を貸方に記載し、処理する。

例:事業主は、現金¥700,000 を追加元入れした。

(借方)現金 700,000

   (資産の増加)

  (貸方)資本金 700,000

     (資本の増加)

 

引き出しの場合

引き出し時は、資本金勘定を借方に記載し、処理する。

例:事業主は、私用で使うために現金¥200,000を引き出した。

(借方)資本金 200,000

   (資本の減少)

  (貸方)現金 200,000

     (資産の減少)

 

なお、頻繁に資本の引き出しを行う場合は、下記の処理を行う場合がある。

期中:引出金勘定(評価勘定)を使用し、処理する。

決算:引出金勘定に計上している金額分を、資本金勘定より減少させる処理を行う。

理由:直接資本金を減少させると、元入れの金額と引きだした金額がわからなくななるため。

※ 評価勘定:本来の勘定の代わりに使用する勘定をいう。(決算の部分で執筆する)

 

この場合の仕訳を下記に示す。

① 資本の引き出し時

(借方)引出金 200,000

   (評価勘定)

  (貸方)現金 200,000

     (資産の減少)

② 決算時

(借方)資本金 200,000

   (資本の減少)

  (貸方)引出金 200,000

     (評価勘定)

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