3級商業簿記 2.12  期中取引 固定資産取引

本日は、固定資産取引について執筆していきます。

 

固定資産とは

固定資産・・・ 1年を超えて保有する資産を指す。

例えば、建物・備品・車両・土地などがある。

対して、下記に該当する資産は「流動資産」という。

・保有期間が1年以内である資産

・通常の取引で用いる資産  

前者には、現金預金・受取手形など、
後者には、商品売買業における商品などが該当する。

 

ここで、固定資産の種類と具体例について取り上げる。

建物・・・オフィスビル・事務所・倉庫など

備品 ・・・パソコン・プリンター・事務所用机・整理棚など

車両(運搬具)・・・営業車・トラックなど

土地 ・・・土地   

 

固定資産に関する仕訳

固定資産取得時

固定資産を取得した時は、固定資産の種類ごとの勘定(資産の勘定)を借方に記載し、処理する。

また、備品の取り付け費など、固定資産を使用できるようにするための費用(これを、付随費用という)は、固定資産の取得原価に含める。

よって、固定資産の取得額=固定資産の買入価格+付随費用という図式が成り立つ。

例:函館物産は、事務作業に使用する棚¥100,000を取得し、代金は棚の取付費¥5,000とともに小切手を振りだして支払った。

(借方)備品 105,000

   (資産の増加)   

  (貸方)当座預金 105,000

     (資産の減少)

備品の取得原価 棚の代金¥100,000+棚の取付費¥5,000=¥105,000

 

固定資産売却時

固定資産を売却した時は、固定資産の種類ごとの勘定(資産の勘定)を貸方に記載し、処理する。  

この際、固定資産の売却価額が帳簿価額を上回るか下回ることが多い。  

固定資産の売却価額が・・・

帳簿価額を上回った場合:差額を固定資産売却益(収益の勘定)、

帳簿価額を下回った場合:差額を固定資産売却損(費用の勘定)  にて処理する。

 

例1:水戸商事は、不要となった作業机(帳簿価額¥10,000)を¥12,000で売却し、代金は現金で受け取った。

(借方)現金 12,000

     (資産の増加)

  (貸方)備品 10,000

     (資産の減少)

     固定資産売却益 2,000

     (収益の発生)
 
例2:山口商事は、不要となった作業机(帳簿価額¥10,000)を¥9,000で売却し、代金は現金で受け取った。

(借方)現金  9,000

    (資産の増加)

    固定資産売却損 1,000

     (費用の発生)

  (貸方)備品 10,000

     (資産の減少)

 

以上、固定資産の取引について取り上げました。

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