3級商業簿記 2.14.1 期中取引 販売費及び一般管理費(税金以外)

本日は、税金以外の販売費および一般管理費について、執筆していきます。

 

販売費および一般管理費とは

販売費および一般管理費

商品の販売業務などで発生する費用および、企業全体の管理活動などで発生する費用をいう。

前者を販売費、後者を一般管理費と呼ぶ。

なお、個人企業が納付する税金も、これに該当するが、別の記事にて説明する。

 

ここで、主な販売費および一般管理費の一覧を述べる。

販売費

給料・・・雇用している従業員へ労働の対価として支払う費用

広告料・・・新聞の折り込みチラシなど、広告宣伝の費用

発送費・・・売り上げた商品などを発送するための費用

旅費交通費・・・出張時のホテル代、電車賃などに対する費用

などがある。

一般管理費

支払家賃・・・建物や土地などの借用で発生する費用

保険料・・・火災保険・自動車保険など各種保険へ加入した場合に発生する費用

消耗品費・・・ボールペン・消しゴムなどを購入した際に発生する費用

租税公課・・・事業税・消費税・印紙税などを指す

修繕費・・・備品などを修理した場合に発生する費用

水道光熱費・・・電気・ガス・水道を利用する費用

雑費・・・得意先へ出す菓子などを購入した際に発生する費用

などがある。

 

販売費および一般管理費の記帳

販売費および一般管理費の記帳法は2種類ある。

 

A 個別に勘定を設けて記帳する方法。 

この場合の記帳の流れは、下記のとおりである。

1 販売費および一般管理費に関する取引発生

2 費目ごとに仕訳

3 総勘定元帳へ費目ごとに転記(下記の図を参照)

 

B 総勘定元帳に「販売費および一般管理費」勘定を設け、記帳する方法。 

この方法で記帳する場合、この勘定の内訳を把握するために補助簿として「販売費および一般管理費元帳」が必要となる。

この場合の記帳の流れは、下記のとおりである。

1 販売費および一般管理費に関する取引発生

2 販売費および一般管理費で仕訳

3 販売費および一般管理費の総勘定元帳へ転記(下記の図を参照)

4 補助簿「販売費および一貫管理費元帳」へ費目ごとに記載(下記の図を参照)​

 

販売費および一般管理費に関する仕訳

販売費および一般管理費の仕訳は下記のように処理する。

 

A 個別に勘定を設けて処理する方法

個別の勘定科目を使用し、処理する

例:給料→給料(費用の勘定)

旅費交通費→旅費交通費(費用の勘定)

消耗品費→消耗品費(費用の勘定)

 

B 販売費および一般管理費勘定を設け、処理する方法。

該当する項目は、すべて販売費および一般管理費(費用の勘定)にて処理する。

例の仕訳をA・Bの記帳法で行った場合、下記のようになる。

例  下記の代金を現金で支払った。

・給料  :¥300,000

・電車代:¥  15,000

・消耗品:¥  30,000

 

(借方) 給料  300,000

   (費用の発生)

    旅費交通費  15,000

   (費用の発生)

    消耗品費  30,000

    (費用の発生)

  (貸方) 現金 345,000

      (資産の減少) 

 

(借方)販売費および一般管理費
    345,000

   (費用の発生)

  (貸方)現金 345,000

     (資産の減少)

 

以上、税金以外の販売費および一般管理費について取り上げました。

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