みなさん、こんばんは。
本日は、本店と支店の取引について、執筆していきます。
本店・支店とは
本店・・・営業の本拠地のことをいう。
他にも、本社、本部といった呼び方もある。
支店・・・本店以外のすべての拠点をいう。
他にも、支社、支部といった呼び方もある。
これ以降の呼び方は、本店、支店に統一する。
本店と支店の関係
本店・支店間取引の処理
共通事項
本店を表す→本店勘定
支店を表す→支店勘定
なお、支店の場合は、〇〇支店勘定となることが多い。
〇〇には、支店名が入る。
次に、仕訳のパターンについて取り上げる。
支店との取引で、本店の
・資産減少を伴う取引
・負債増加を伴う取引
・収益発生を伴う取引
本店との取引で、支店の
・資産増加を伴う取引
・負債減少を伴う取引
・費用発生を伴う取引
これらの取引の仕訳は、下記のとおりである。
本店の仕訳
(借方)支店 ☓☓☓
(貸方)〇〇〇 ☓☓☓
支店の仕訳
(借方)△△△ ☓☓☓
(貸方)本店 ☓☓☓
※〇〇〇と△△△→勘定科目
☓☓☓→金額 を示す。
支店との取引で、本店の
・資産増加を伴う取引
・負債減少を伴う取引
・費用発生を伴う取引
本店との取引で、支店の
・資産減少を伴う取引
・負債増加を伴う取引
・収益発生を伴う取引
これらの取引の仕訳は、下記のとおりである。
本店の仕訳
(借方)〇〇〇 ☓☓☓
(貸方)支店 ☓☓☓
支店の仕訳
(借方)本店 ☓☓☓
(貸方)△△△ ☓☓☓
※〇〇〇と△△△→勘定科目
☓☓☓→金額 を示す。
本店・支店間取引の仕訳
本店・支店間取引の仕訳は、最初に会社全体での取引として見るとわかりやすい。
1 会社全体の取引とみなして、仕訳を見る。
例 支店の売掛金¥300,000を本店が小切手にて回収したとき
会社全体で見ると、得意先より売掛金¥300,000を小切手で回収したということである。
(借方)現金 300,000
(貸方)売掛金 300,000
2 取引内容より、発生した理由を調べる。
前ページの仕訳より、
本店の現金が増えた理由→支店の売掛金を回収したから。
よって、本店の仕訳は、
(借方)現金 300,000
(貸方)支店 300,000
支店の売掛金が減った理由→本店が売掛金を回収したから。
よって、支店の仕訳は
(借方)現金 300,000
(貸方)支店 300,000
以上の項目よりわかるのは、
・本店勘定の借方金額=支店勘定の貸方金額
・本店勘定の貸方金額=支店勘定の借方金額
例題を見ていこう。
例1:茨城株式会社の支店は、本店より支店の売掛金¥300,000を 現金にて回収したとの連絡を受けた。
本店の仕訳
(借方)現金 300,000
(貸方)支店 300,000
支店の仕訳
(借方)本店 300,000
(貸方)売掛金 300,000
例2:茨城株式会社の本店は、支店より本店の売掛金¥300,000を 現金にて回収したとの連絡を受けた。
本店の仕訳
(借方)支店 300,000
(貸方)売掛金 300,000
支店の仕訳
(借方)現金 300,000
(貸方)本店 300,000
例3:茨城株式会社の支店は、本店より支店の買掛金¥300,000を、現金にて支払ったとの連絡を受けた。
本店の仕訳
(借方)支店 300,000
(貸方)現金 300,000
支店の仕訳
(借方)買掛金 300,000
(貸方)本店 300,000
例4:茨城株式会社の本店は、支店より本店の買掛金¥300,000を、現金にて支払ったとの連絡を受けた。
本店の仕訳
(借方)買掛金 300,000
(貸方)支店 300,000
支店の仕訳
(借方)本店 300,000
(貸方)現金 300,000
例5:茨城株式会社の支店は、本店より商品¥300,000を仕入れた。
本店の仕訳
(借方)支店 300,000
(貸方)仕入 300,000
支店の仕訳
(借方)仕入 300,000
(貸方)本店 300,000
例6:茨城株式会社の本店は、支店が受け取る手数料¥300,000が当座預金口座へ振り込まれたとの連絡を受けた。
本店の仕訳
(借方)当座預金 300,000
(貸方)支店 300,000
支店の仕訳
(借方)本店 300,000
(貸方)受取手数料 300,000
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