3級商業簿記 2.9 期中取引 電子記録債権・債務 

みなさん、こんばんは。

本日は、電子記録債権・債務について執筆していきます。

 

電子記録債権・債務とは

電子記録債権・・・ 取引で発生した債権を、電子記録機関に記録したもの。

電子記録債務・・・ 取引で発生した債務を、電子記録機関に記録したもの。

電子記録債権・債務の仕組み

引用:とうぎんでんさいネット

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電子記録債権・債務発生時の仕訳

債権者:電子記録債権勘定(資産の勘定)

債務者:電子記録債務勘定(負債の勘定)

を使用し、処理する。

※これらの勘定は商品等売買取引のみに使用する。

仕訳例を伊瀬商店・内田商店の立場から見ていこう。

 

掛け取引の発生

通常の掛け取引の処理を行う。(仕組み図①を行っている)

例1 伊瀬商店は内田商店へ商品を売り渡し、代金¥300,000は掛けとした。

伊瀬商店(売主側)

(借方)売掛金 300,000

   (資産の増加)

   (貸方)売上 300,000

      (収益の発生)

 

内田商店(買主側)

(借方) 仕入 300,000

    (費用の発生)

   (貸方) 買掛金 300,000

       (負債の増加)

仕組み図

 

電子記録債権・債務の記録

電子記録債権・債務を発生させる仕訳を行う。同時に売掛金・買掛金を消滅させる。(仕組み図②~④を行っている)

例2   内田商店は、例1の掛代金¥300,000を取引銀行を通じ、電子記録機関へ発生記録の請求を行った。

伊瀬商店(売主側)

(借方)電子記録債権 300,000

   (資産の増加)

   (貸方)売掛金 300,000

      (資産の減少)

 

内田商店(買主側)

(借方) 買掛金 300,000

    (負債の減少)

 (貸方) 電子記録債務 300,000

     (負債の増加)

 

仕組み図

 

電子記録債権・債務の決済

預金口座より決済が行われた仕訳を行う。同時に電子記録債権・債務を消滅させる。(仕組み図⑤を行っている)

例3 例2の電子記録債権の期日が到来したため決済された。

伊瀬商店(売主側)

(借方)当座預金 300,000

   (資産の増加)

 (貸方)電子記録債権 300,000

    (資産の減少)

 

内田商店(買主側)

(借方) 電子記録債務 300,000

    (負債の減少)

  (貸方) 当座預金 300,000

      (資産の増加)

仕組み図
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