みなさん、こんばんは。
本日は、電子記録債権・債務について執筆していきます。
電子記録債権・債務とは
電子記録債権・・・ 取引で発生した債権を、電子記録機関に記録したもの。
電子記録債務・・・ 取引で発生した債務を、電子記録機関に記録したもの。
電子記録債権・債務の仕組み

引用:とうぎんでんさいネット
電子記録債権・債務発生時の仕訳
債権者:電子記録債権勘定(資産の勘定)
債務者:電子記録債務勘定(負債の勘定)
を使用し、処理する。
※これらの勘定は商品等売買取引のみに使用する。
仕訳例を伊瀬商店・内田商店の立場から見ていこう。
掛け取引の発生
通常の掛け取引の処理を行う。(仕組み図①を行っている)
例1 伊瀬商店は内田商店へ商品を売り渡し、代金¥300,000は掛けとした。
伊瀬商店(売主側)
(借方)売掛金 300,000
(資産の増加)
(貸方)売上 300,000
(収益の発生)
内田商店(買主側)
(借方) 仕入 300,000
(費用の発生)
(貸方) 買掛金 300,000
(負債の増加)

電子記録債権・債務の記録
電子記録債権・債務を発生させる仕訳を行う。同時に売掛金・買掛金を消滅させる。(仕組み図②~④を行っている)
例2 内田商店は、例1の掛代金¥300,000を取引銀行を通じ、電子記録機関へ発生記録の請求を行った。
伊瀬商店(売主側)
(借方)電子記録債権 300,000
(資産の増加)
(貸方)売掛金 300,000
(資産の減少)
内田商店(買主側)
(借方) 買掛金 300,000
(負債の減少)
(貸方) 電子記録債務 300,000
(負債の増加)

電子記録債権・債務の決済
預金口座より決済が行われた仕訳を行う。同時に電子記録債権・債務を消滅させる。(仕組み図⑤を行っている)
例3 例2の電子記録債権の期日が到来したため決済された。
伊瀬商店(売主側)
(借方)当座預金 300,000
(資産の増加)
(貸方)電子記録債権 300,000
(資産の減少)
内田商店(買主側)
(借方) 電子記録債務 300,000
(負債の減少)
(貸方) 当座預金 300,000
(資産の増加)

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